山梨県立博物館 かいじあむ

収蔵資料詳細情報

裏見寒話 巻一
裏見寒話 巻一
分野別番号
歴-2005-003-006052
作者名(表記)
野田 成方/著
時代
江戸
年記年月日
宝暦2年
西暦
1752年XX月XX日
員数(点数)
1
法量(縦:mm)
250
概要解説
本書は甲斐の地理に関して記載せるものなり。編目を 城郭・社閣・山河・府鄙・所迹・産風の六項目に分ち、甲斐の国の総石高より四郡九筋二領二十四関等を概説し、史蹟・名勝・神社・仏閣の来由・都鄙の人情・風俗より産業・交通等著者の見聞に任せて筆録せるを、子孫三代を通じて増補拾遺したるもの也。一部六巻に追加・附録を加へて八軸となりたるものを版行せられたりと云ふと雖も、今其の刊本は伝はらず。
著者野田成方は、通称を市右衛門といひ、享保九甲辰の年甲府城勤番として赴任せられ、先手小路の官宅(今の甲府停車場西北辺)に居を卜して、「葛の葉や裏見て寒し甲斐の富士」と吟懐を述べられけるが、此の句意をとり書名とせるもの也。著者は篤学にして諸史を調へ、山梨郡小瀬村に於て源有雅卿の古墳を発見し宝暦二年縁起を作り、更に甲府勤番衆三十一人より浄財を集めて石祠を建て、勤王の遺蹟を顕彰せる等の美挙あり。
『甲斐志料集成 三 地理部 二』解説より(再版本では二巻に収録)
備考
・古文書・古記録 ・出版地不明 野田成方 ・写本 ・目録には宝暦4年(1754)とあり ・帙入
専門番号
甲090.8//4-1
マイクロフィルム番号
km 5-278
資料群名
甲州文庫
資料群概要
旧櫛形出身の功刀亀内が収集した江戸~明治時代の歴史資料。昭和26年、県立図書館に寄贈。
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