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- 歴-2009-001-000004
- 義種(花押)
- 市河甲斐守殿
- 室町
- (至徳4年)6月9日
- 1387年06月09日
- 切継紙、巻子装
- 紙本墨書
- 1
- 158
- 209
- 至徳元年(1384)から同4年まで信濃国守護職を勤めた斯波義種(1352〜1408)が市河甲斐守(頼房)に対して送った、去月28日の平芝合戦における功績を賞する感状。
【翻刻】 去月廿八日於平芝合戦/被致忠節候由、二宮与一/註進仕候、返々同心/悦入候、委細追可申/候也、恐々謹言、/ 六月九日 義種(花押)/ (付箋)「至徳四年」 市河甲斐守殿
- 斯波義種は高経の子息であり、室町幕府管領義将の兄弟にあたる。また、本文書中の二宮与一は守護代二宮氏泰の子種氏、平芝(長野市安茂里)は守護所の所在地である。
至徳4年9月付の市河頼房軍忠状(本間美術館蔵市河家文書)によると、同年4月28日に守護と敵対する村上頼国・小笠原長基・高梨朝高ほかが善光寺(長野市)で挙兵し、閏5月28日に平芝の守護所を襲撃したが、頼房は二宮種氏の軍勢に属して漆田(長野市)で合戦したという。
- 市河家文書
- 鎌倉・室町時代に信濃国高井郡志久見郷(長野県下水内郡栄村・下高井郡野沢温泉村)などを所領とした武士で、江戸時代には米沢藩士となった市河(市川)家に伝来した古文書群。
- 不可
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